2021-01-01から1年間の記事一覧
4月1日、新元号は「令和」と発表された。 賛否両論、色々な意見が出るが、我々には選択肢はなく、5月1日から使い始めればそのうち慣れるのだろう。 新元号発表の前日、皇后陛下の特集番組があった。20歳で新聞に自分の意見を投稿される女子大生は、進…
鈴木宗男、佐藤優両氏が対談している「反省 私たちはなぜ失敗したのか」という本の抜粋が、どなたかのプログに引用され、ネット上に出回っている。大変不正確で納税者の方の誤解を招くので以下に正確なところを紹介することとする。 佐藤氏の発言 「難(ママ…
オバマ大統領が国賓として訪日。宮中晩餐で供された食事のことがニュースで話題になっている。 フランス料理だそうである。お酒はフランスのシャトー・ナントカという非常に高価なワインで、160名余の招待客に提供するのだから、大変な額だ。 なぜ昨年ユ…
スキーの強豪校。長野県白馬高校が生徒数減に悩んでいると言う。村を盛り上げるためにも、またオーストラリアからの定住者もいることから、インターナショナル・スクールの設立を望む声がある。同じくオーストラリア人の定住者がいる北海道のニセコには、”イ…
自分の子どもが通っている学校のことを悪く言うことは、天に唾するようなものだ。 前回の私のアメリカン・スクールへの疑問は、ご法度をやっていることになる。が、子どもの人格形成、成績評価を人質にとられているからといって、学校への疑問が封じられるの…
息子が通うアメリカン・スクールから、保護者全員宛てのメールが来た。 1960年代から20年以上勤務していた男性中学教師が、「女子と思われる」生徒複数に対し、セクハラをしていた、というのである。教師は物故者、当時の中学生も今では還暦を優に超える…
韓国客船の事故は痛ましい。私も行方不明の子たちと同じ高校生の子を持つ親である。同じ状況に置かれたら、船会社の対応、政府の対応等に不満を募らせることだろう。 この事故では船長が真っ先に逃げ出したという。外交官時代の最後の任地がチュニジア。離任…
今日の日経新聞夕刊。自衛隊員や消防士が婚活で女性から好まれているという記事の横に、女性が好む結婚相手の職業のランキングが出ていた。公務員が医者と並んで堂々の一位。自衛隊や消防士は、東日本大震災、福島原発事故への対応で憧れの対象になるのはわ…
さっき、本屋さんの前を通ったら、この本が山積みに。 印象に残った言葉(一言一句まで正確ではないけれど) 誰の金や思うてる。あんたには一円もまかせられまへんな。 破たんした会社。あんたら皆職業安定所に通うているはず。 消費税は来年4月から8%にな…
1年前にワシントンDCで「鉄の女の涙」という映画を見て、ブログを書いた。 https://blog.hatena.ne.jp/IeuruOnna/ieuruonna.hatenadiary.com/edit?entry=26006613679870398 サッチャーさんに関するニュースがあふれている9日朝、テリー伊藤さんがサッチャ…
最近発行された月刊誌や週刊誌は、皇太子妃雅子様の山中湖校外学習への同行費用や衣服、会食の支出を宮内庁の公開資料を元に報じている。 オランダで静養するために乗った飛行機がファーストクラスでこれだけかかった、イタリアブランドのバッグ購入にいくら…
アルジェリアの隣国チュニジアで勤務していた2010年、日経新聞で日揮がアルジェリアで大型プラント建設案件を落札したとの報を目にした。遠いアフリカの砂漠地帯に進出する日本企業の快挙に心底「良かったなあ、偉いなあ」と思った。 亡くなられた日揮社員の…
2000年11月、「女一人家四軒持つ中毒記」なる本を大阪大学教官時代に出版したが、折からの外務省不祥事(経理担当課長補佐による公金横領事件)露呈時期と重なり、住宅購入費はすべて税金だとお叱りを受けた。外務省員の給与は、外務省という行政組織…
黒木亮さんの本は金融や途上国ビジネスの世界をビビッドに描いていて、読み応えがある。現役の外交官だった頃に読んでいれば、企業実務にもっと想像力を膨らませることができたのにと、後悔している。 曲がりなりにも京都議定書交渉団の一人(報道担当)だっ…
ある会合で日本における外国人労働者政策が話題になった。外国人を入れる前に女性の活用だ、ロボット技術だと白熱していた。唯一の女性参加者であった私は、うつむいて「女性の社会参加と外国人労働者受け入れはパッケージなんだけど」とつぶやいていた。 そ…
高年齢者雇用安定化法が8月29日改正された。厚生年金の受給開始年齢が来年4月から引き上げられるので、定年後受給開始までの無収入状態を避けるため、雇用主は65歳まで正職員の雇用を保証しなければならないとか。 正職員で30年以上も60歳になるまで働いてき…
マスコミは自殺の可能性が高いと報じている。遺書も残されていたという。何があったのだろうか。 経済産業副大臣時代にお目にかかる機会があり、以来温かいお人柄にほっとさせていただくことが多かった。役人をたたく政治家も目立つ中、役人にも自然に接して…
ロンドン銀行間取引金利LIBORは、世銀のような国際金融機関の貸出金利の決定の際にも参考とされているはずだ。少なくとも、アフリカ開発銀行の貸出金利は、LIBORに何%上乗せするかどうか決めていた。同じ英国中心なので、金融の世界のグリニッジ標準時みた…
香川選手がドイツの有力チームから英国の有力チームに移籍する。ドイツのサッカーチームで活躍する日本人選手のニュースに接する度、ある会合でドイツ人女性外交官がはなった言葉を思い出す。 「アジア人はサッカーには向いていない。自分ひとりで(個人で)…
3月18日夕刻、ワシントンDC入りした。ホテル近くの映画館の日曜日の最終回、自分を入れて4人の観客だったが、ジーンとさせる映画だった。 80年代、私は日本と欧州の経済問題を担当する部署にいた。サッチャー首相は、たった数名の側近を連れて訪日し…
昨年末から朝霞の公務員住宅をはじめ、いくつかの公務員住宅がワイドショーで取り上げられていた。私が公務員住宅のお世話になったのは、入省4年目、フランスでの語学研修を終えて帰国した時、数か月だけ地下鉄丸ノ内線方南町駅の独身寮のお世話になった。…
織田裕二演じる外交官黒田康作の話。前作「アマルフィ」同様、邦人保護をテーマにした、外国における警察映画みたいになっています。日本の主権が及ばない海外で、現地の官憲相手の派手な立ちまわり(公権力の行使)は現実的ではありません。 ある大使館勤務…
「男たち」となっているのは、「外貨を稼いだ人々」より格好が良いと思った編集者の意向と想像します。司馬遼太郎さんの言うところの、輸出できるものは絹織物くらいしかなかった「まことに小さな国」が、開国以来、懸命に外貨を獲得しようとした歩みが感動…
東日本大震災約1か月後のブログです。 英国ファイナンシャル・タイムズという新聞の週末版にはLife and Artsという別添特集があります。その最後のページにTyler Brûlé (タイラー・ブリュレ)という世界中を飛び回っている男性が毎週コラムを書いています。…
記念すべき人生最初のブログ。丁度10年前のものです。 レバノン出身のカルロス・ゴーン元日産CEOとその二番目の妻の数々の蓄財疑惑と照らし合わせて読んで頂くとありがたいです。 ブログ 2009年2月から2010年8月までチュニジアを観察しておりまし…
5月25日に米国のトランプ大統領夫妻が令和初の国賓として来日した。数日前からテレビで映像が流れている。千葉でのゴルフ、両国国技館での相撲の千秋楽観戦、六本木での炉端焼きが続き、今日はいよいよ日米首脳会談と宮中での行事だ。 当然首脳会談がメイ…
6月1日から3日にかけ上海にいた。中国はネット環境が悪いので、わざわざ高いお金を払って海外で使えるwifiを持って行く必要がないとのことだった。羽田を早朝に発ってあちこち回り夕食後にホテルに着き、12時間のネット空白の後やっとヤフーニュースに…
今朝6月5日の羽鳥慎一モーニングショーでは、岸恵子さんの最新の本「孤独という道づれ」の紹介とともに、岸さんのこれまでの生き方についてインタビューをしていた。 もう86歳だそうだ。先日池袋で母子二人を交通事故死させた元通産官僚の老人は87歳。…
6月6日の大学での講義で、「現代貨幣(金融)理論」Modern Monetary Theory MMT)を学生に紹介した。 ウイキペディアの表現は次の通り。 「現代経済の貨幣が借用書により成立していることを捉え、政府は税収に制約される必要はなく、任意の自国通貨建て国債…
「老後に備え年金以外に2000万円必要」が独り歩きして、麻生太郎副総理兼財政金融担当大臣はふてくされている。この人がふてくされるのは今に始まったことではない。昨年の財務事務次官のセクハラ事件の時も、「セクハラという犯罪はない」などとうそぶ…