パブリック・ディプロマシー日本外交に望むこと

34年間の外交官生活を振り返って

松下金融担当大臣の訃報(2012.09.11作成)

マスコミは自殺の可能性が高いと報じている。遺書も残されていたという。何があったのだろうか。

経済産業副大臣時代にお目にかかる機会があり、以来温かいお人柄にほっとさせていただくことが多かった。役人をたたく政治家も目立つ中、役人にも自然に接して下さったのは、ご自身も建設官僚ご出身だったからなのだろうか。

「永田町ジェラシック・パーク・シット・タウン」という題名で本を書くのだ、と冗談まじりにおっしゃっていたのが印象的だ。2005年の郵政選挙郵政民営化に反対をして落選されたが、その後返り咲かれた。国民新党という小さな政党御出身だからなのか、経済産業副大臣、金融担当副大臣と重要ポストを歴任されたので、嫉妬やジェラシーを抱く方が多かったのかもしれない。

5月に外務省退官のご挨拶をしたら、温かい励ましの言葉を頂いた。6月に金融担当大臣に就任された際にお祝いを申し上げると、職にかける意気込みをメールで送って下さった。

見るからに温かく、実直な方だった。心よりご冥福をお祈りします。合掌。 (了)