パブリック・ディプロマシー日本外交に望むこと

34年間の外交官生活を振り返って

眞子さん、ついに結婚! たまたま皇族に生まれること(accident of birth)は究極の親ガチャ

すったもんだの末、来週10月26日に入籍、皇籍離脱、記者会見とのこと。

 

記者会見では、お決まりの宮内庁記者クラブ所属の記者だけでなく、週刊誌代表、外国特派員代表も出席すると言う。

週刊誌はともかく、外国メディアにとっての関心事は小室母の金銭トラブルや遺族年金、労災手当の不正受給ではなく、皇室制度そのもの。特に女性皇族の置かれた理不尽な地位のことだろう。雅子皇后の適応障害も、日本の制度を批判する格好のテーマだった。

 

とにかく女性皇族に生まれたら皇室の不自由さから逃れるには、怪しげな相手とでも結婚するしか手段がないのだ。「出戻り」は許されない(というか「想定外」)。女性は天皇には絶対になれない。

 

運命をそのまま受け入れられる女性ではなく、自我の確立した女性にとり、皇族に生まれるのは酷な話だ。税金で楽しやがって、と眞子さん批判をする人がいるが、皇族に生まれるのは究極の「親ガチャ」以外何物でもない。

 

皇室に嫁ぐ女性も、紀子さんのように次男坊の妃殿下の役割をつつがなくこなせる女性なら水を得た魚のようにふるまえるのだろうが、上皇后、皇后は長男の嫁として辛酸をなめてきた。いずれも、頭脳も容姿もその時代の超一流日本女性だったのに。

 

眞子さんと小室さんとの愛情物語の実態は知る由もない。こちらの勝手な希望的観測は、眞子さんは決してうぶな深窓の令嬢ではなく、上昇志向の強い小室さんの上手を行く逞しい人であって欲しいということ。文学作品を多数読み、想像力を駆使すれば、多彩な他の女性の人生を知ることはできる。彼を踏み台にして、かごの中の鳥状態から飛び出すことをもくろんでいるしたたかな女性であって欲しい。

 

NYに行った民間人小室眞子は、すぐに夫を袖にして、もっと魅力的な男性をつかまえる。離婚して皇室(実家)には戻れなくても、次の配偶者とともに生きればいい。次の次の、いやその次の男性の可能性もある。事実婚でもいいのだ。多くの男性を踏み台にして生き抜くのは小室さんの母が実践してきたこと。最初の義母のひそみに倣えばいい。

 

次の男性が日本人である保証はない。ネトウヨが毛嫌いする国の人かも知れない。金銭トラブルがつきまとう小室さんだが、腐っても「日本国籍」の「男性」だ。

ネトウヨが望まない人種、国籍、さらには異性ではなくLGTBの可能性だってあるのだ。

愛子さん、佳子さん、悠仁さんらの将来の相手がそうでない保証はない。

 

個人的には夫の死後、かなり齢の離れた男性から金銭的支援を受け、背伸びをした生活をしてきた小室母は好きにはなれない。「とっさに」会話を録音する20歳の小室氏も嫌だ。

 

が、accident of birth(たまたまそう生まれただけ)で、人権も自由も制限される生活を強いられてきた眞子さんには、「人形の家」から飛び出し、高く高く羽ばたいて欲しい。

                             (以上)